とんでも腐敵☆パートナー
「ひっ。ひっ。ひ、ひま危なかった。ぎりぎりっ。ぎりぎりパラダイスーッ!」
床で丸まったまま意味不明な叫びをのたまうグリコ。微かに体が震えている。一瞬垣間見た死線への恐怖で色々なものが麻痺したらしい。
「章っ! グリコっ! 怪我はないかっ!?」
床に転がる二人に駆け寄り、まず章の首を点検した。グリコが無事なのは見なくても分かる。
「せ……ぱ……」
か細い章の声に不安になったが、少なくとも外傷は見当たらない。ショックで半ば放心状態といったところか。
「おーい。朽木さーん、あたしの介抱はー?」
「今の言葉で必要ないということが分かった。自分で立て」
「うは。超クール。まぁ萌えたから良しとしとこ」
『萌え』でなんでも片付けられるこいつの神経が少し羨ましい。
「僕……。ごめ……なさ……。僕……」
対して章の神経はどこまでも繊細だ。
縮こまり、身を震わせて泣く章になんと声をかければいいだろう?
章の首の下に手を差し込み、そっと頭を持ち上げた。上体だけ抱き起こしてその生気の抜けた頬を見やる。
床で丸まったまま意味不明な叫びをのたまうグリコ。微かに体が震えている。一瞬垣間見た死線への恐怖で色々なものが麻痺したらしい。
「章っ! グリコっ! 怪我はないかっ!?」
床に転がる二人に駆け寄り、まず章の首を点検した。グリコが無事なのは見なくても分かる。
「せ……ぱ……」
か細い章の声に不安になったが、少なくとも外傷は見当たらない。ショックで半ば放心状態といったところか。
「おーい。朽木さーん、あたしの介抱はー?」
「今の言葉で必要ないということが分かった。自分で立て」
「うは。超クール。まぁ萌えたから良しとしとこ」
『萌え』でなんでも片付けられるこいつの神経が少し羨ましい。
「僕……。ごめ……なさ……。僕……」
対して章の神経はどこまでも繊細だ。
縮こまり、身を震わせて泣く章になんと声をかければいいだろう?
章の首の下に手を差し込み、そっと頭を持ち上げた。上体だけ抱き起こしてその生気の抜けた頬を見やる。