とんでも腐敵☆パートナー
Act.2 とんでも腐敵なお宅訪問!
2-1. あんまり先生をいじめないであげて
<<<< 朽木side >>>>
講義の終了を告げる鐘が鳴り、つむじの消え失せた教授が黒板の文字を消した後、「今日はここまでです」と小さく頭を下げた。
教鞭を執る立場だというのに、何故学生達にそんな卑屈な態度をとるのか俺にはさっぱり理解できない。
そんな小心者の教授がぼそぼそと喋るだけの講義など、つまらないを通り越して最早時間の無駄だと思われたが、必修講座なので仕方なく受講している。
俺は手早く荷物をまとめた。
「朽木、学食に行くか?」
隣の席の拝島がこちらを向いて言った。
「ああ」
了解の意を示し、席を立ち上がる。と、
「ねぇ、私達も一緒に行っていい?」
背後からねっとりと絡みつくような女の声が聞こえてきた。俺は心の中で「またか」とため息をつく。
拝島が何か言う前に素早く後ろを振り返り、優しめの顔を作って返事をする。
「ごめん、この後調べ物があるから早めに食事を切り上げたいんだ。また今度ね」
柔らかい口調で言うが、有無を言わせぬため、女がまだも食い下がろうと口を開けるのも無視して拝島の方に向き直る。
「さ、行こうか」
下心丸出しの女の媚びた目など数秒と見るに耐えない。
拝島と二人、早々に講義室を退散した。
講義の終了を告げる鐘が鳴り、つむじの消え失せた教授が黒板の文字を消した後、「今日はここまでです」と小さく頭を下げた。
教鞭を執る立場だというのに、何故学生達にそんな卑屈な態度をとるのか俺にはさっぱり理解できない。
そんな小心者の教授がぼそぼそと喋るだけの講義など、つまらないを通り越して最早時間の無駄だと思われたが、必修講座なので仕方なく受講している。
俺は手早く荷物をまとめた。
「朽木、学食に行くか?」
隣の席の拝島がこちらを向いて言った。
「ああ」
了解の意を示し、席を立ち上がる。と、
「ねぇ、私達も一緒に行っていい?」
背後からねっとりと絡みつくような女の声が聞こえてきた。俺は心の中で「またか」とため息をつく。
拝島が何か言う前に素早く後ろを振り返り、優しめの顔を作って返事をする。
「ごめん、この後調べ物があるから早めに食事を切り上げたいんだ。また今度ね」
柔らかい口調で言うが、有無を言わせぬため、女がまだも食い下がろうと口を開けるのも無視して拝島の方に向き直る。
「さ、行こうか」
下心丸出しの女の媚びた目など数秒と見るに耐えない。
拝島と二人、早々に講義室を退散した。