とんでも腐敵☆パートナー
「また今度ゆっくりお話しましょうね。じゃ、もう行きますから」
 
 グリコは邪気の見えない笑顔で言うと、席を立ち上がってお辞儀をひとつした。
 
 そして俺達が「あ、ああ、それじゃ」とやや戸惑いながら返す挨拶を受け止めた後、さっさと盆を持って去って行ったのだ。
 
 ………………本当に、何しに来たんだ?
 
 残された俺と拝島は、ぽかんとした顔でその後ろ姿を見送ったのだった。

 
< 33 / 285 >

この作品をシェア

pagetop