とんでも腐敵☆パートナー
「拝島、悪いけど、CDはまた今度でいいか? 本は適当にどれでも持っていって構わないから」
笑いながら俺とグリコのやり取りを傍観してた拝島に言うと、
「うん、本もCDもまた明日でいいよ。グリコちゃんとゆっくりお話しなよ」
拝島は快く承諾してくれ、荷物を持って立ち上がった。
「悪い。こいつには世間の常識ってものをよ~く叩き込んでおくから」
叩き込むのは常識だけではないが。
「あ~~っ。まだ拝島さんと朽木さんのツーショットがっ」
「黙れ。ついでに息も止めろ。二度と喋るな」
グリコを頭からソファーのクッションに押し付け、玄関に拝島を見送りに行く。
軽く別れの挨拶を交わし、ため息をつきながら扉を閉める。まったくとんだ災難だ。リビングに戻るとそこにグリコの姿はなかった。
あのこそ泥女――――
苛立ちと怒りで頬がひきつる。頭痛のするこめかみを押さえ、本や作業机のある部屋に向かうと、案の定グリコが勝手に奥のデスクにあるPCを立ち上げて覗き込んでいた。
「やっぱりそれが目的か……」
完全に地の口調に戻って言うと、
「えへへへ。エロ画像があるかなーと思って」
悪びれもせずグリコが答える。
「そんなところに入れとくわけがないだろう」
何かの拍子に、拝島が見ないとも限らない。
PCにはデータを保存しないよう気を付けている。
笑いながら俺とグリコのやり取りを傍観してた拝島に言うと、
「うん、本もCDもまた明日でいいよ。グリコちゃんとゆっくりお話しなよ」
拝島は快く承諾してくれ、荷物を持って立ち上がった。
「悪い。こいつには世間の常識ってものをよ~く叩き込んでおくから」
叩き込むのは常識だけではないが。
「あ~~っ。まだ拝島さんと朽木さんのツーショットがっ」
「黙れ。ついでに息も止めろ。二度と喋るな」
グリコを頭からソファーのクッションに押し付け、玄関に拝島を見送りに行く。
軽く別れの挨拶を交わし、ため息をつきながら扉を閉める。まったくとんだ災難だ。リビングに戻るとそこにグリコの姿はなかった。
あのこそ泥女――――
苛立ちと怒りで頬がひきつる。頭痛のするこめかみを押さえ、本や作業机のある部屋に向かうと、案の定グリコが勝手に奥のデスクにあるPCを立ち上げて覗き込んでいた。
「やっぱりそれが目的か……」
完全に地の口調に戻って言うと、
「えへへへ。エロ画像があるかなーと思って」
悪びれもせずグリコが答える。
「そんなところに入れとくわけがないだろう」
何かの拍子に、拝島が見ないとも限らない。
PCにはデータを保存しないよう気を付けている。