とんでも腐敵☆パートナー
「鼻血出したら一緒に写ってくれたんだ」
 
 正直に告白すると、
 
「アンタ……女として、いや、人として終わってる」
 
 祥子に生ゴミでも見るかのような目で見られてしまった。
 
「まぁまぁ、でもグリコが男んちに行くなんて青天の霹靂(へきれき)だよね。これも一応進歩じゃない?」
 
 フォローありがとう真昼。なんか微妙にバカにされてる気もするけど。
 
 あたし達三人はそんな風にいつものランチタイムを終了した。
 
 二人は食べ終えた食器を下げに行き、あたしは最後のサンドイッチをお腹に収めて一息ついていた。
 
 そんな時、同じ英文科の女の子があたしを見つけて道の向こうから手を振りながらやって来たのだ。
 
 名前は……確か相田さんだったかもしれない。あたしは人の名前を覚えるのが苦手なのだ。
 
 
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