とんでも腐敵☆パートナー
ピンポーン♪
チャイムを鳴らすこと十数秒。
『はい?』
ドアホンから聞き慣れた落ち着いた声が流れた。
「朽木さーん。やっほー」
プツッ
ををい! いきなり切るか!?
そんなことをしたらどうなるか、身をもって知らせてあげましょう。
あたしはすうっと大きく息を吸い込んだ。
やることはもちろん、あれ。
「くちきさぁぁぁ――――んっ!!」
大声一発。
あたしは中学時代、合唱部に所属していた。
声量にはかなりの自信があるのだ。
予想通り、ガチャッと扉が開き、怖い顔した朽木さんが中から現れた。
「うるさい。近所迷惑だ」
今は夕方。といってもお日様が隠れる直前くらいの時間帯。大方の家ではお母さんが夕飯作りにいそしんでることだろう。
深夜ほど迷惑にはならないと思うが、廊下が壁に囲まれたこのマンション、音が反響してよく響く。
「可愛い後輩を追い返そうとする人はご近所さんに疎まれても仕方ないよね」
あたしはにっこり微笑んで言った。
眉をしかめて睨みつける朽木さんの眼光は相変わらず鋭いけど、祥子の絶対零度に慣れてるあたしは負けじと笑みを崩さなかった。
そのまま睨み合うこと十数秒。
先に折れたのはもちろん朽木さんだった。
チャイムを鳴らすこと十数秒。
『はい?』
ドアホンから聞き慣れた落ち着いた声が流れた。
「朽木さーん。やっほー」
プツッ
ををい! いきなり切るか!?
そんなことをしたらどうなるか、身をもって知らせてあげましょう。
あたしはすうっと大きく息を吸い込んだ。
やることはもちろん、あれ。
「くちきさぁぁぁ――――んっ!!」
大声一発。
あたしは中学時代、合唱部に所属していた。
声量にはかなりの自信があるのだ。
予想通り、ガチャッと扉が開き、怖い顔した朽木さんが中から現れた。
「うるさい。近所迷惑だ」
今は夕方。といってもお日様が隠れる直前くらいの時間帯。大方の家ではお母さんが夕飯作りにいそしんでることだろう。
深夜ほど迷惑にはならないと思うが、廊下が壁に囲まれたこのマンション、音が反響してよく響く。
「可愛い後輩を追い返そうとする人はご近所さんに疎まれても仕方ないよね」
あたしはにっこり微笑んで言った。
眉をしかめて睨みつける朽木さんの眼光は相変わらず鋭いけど、祥子の絶対零度に慣れてるあたしは負けじと笑みを崩さなかった。
そのまま睨み合うこと十数秒。
先に折れたのはもちろん朽木さんだった。