とんでも腐敵☆パートナー
「わーい! 美味しんぼー!」
 
 あたしは拍手で迎える。
 
 それから二人でチャーハンタイム。匂いたつ黄金のご飯粒と空腹を再認識させるほかほかの湯気を見てるだけでもう辛抱たまりまへん。
 
 朽木さんが「もう少しキレイに食え」と顔をしかめるのもさらりと聞き流しつつがふがふと食いついた。
 
 うは~~もう舌が蕩けそうにウマイ。こんな短時間で、どうしてこんなダシの効いたチャーハンが作れるのか不思議。
 
 うちに家政婦として来てくれないかなぁ朽木さん。
 
 しばし無言ですきっ腹にかっこんだ後。
 
 あたしは唐突に質問したくなり、口を開いた。
 
「ね、こないだ一緒に歩いてた人って、やっぱセフレ?」
 
 ぐっ、と朽木さんは喉をつまらせた。
 
 苦しかったのか、お茶を急いで飲み込み、数回咳払いする。
 
 咳が落ち着いた後にジト目で睨んで言った。
 
「……もう少し言葉をオブラートに包めないのかお前は」
 
 嫌そうに顔をしかめる。
 
「いいじゃん。で、どうなの?」
 
 否定しない時点で肯定してるようなもんだけど。一応確認。
 
「……キスも見られたんじゃ隠しても無駄か……まぁそんなような関係だ」
 
「やっぱりね~見るからに怪しかったもん。って、実はさっきの嘘なんだけど」
 
 あたしは納得顔で頷いた後にさらっと告白を付け足した。
 
 瞬間、朽木さんの顔が固まる。
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