きらきら。
「おーい、サボってんじゃねぇぞー」




…耳元で声がした。




誰?





「うん……」



目を開けてみると、声の主は准だった。



「准か…。何でここにいるって分かったの?」


「俺は会議室に道具をとりにきた。そこに寝てた、それだけだ」



准の喋り方は普段と違ってさばさばとしていた。




これも疲れのせい?



「でも俺も疲れてるしなぁ、ちょっと休憩しよ」


准にいられても面白いことなんかないわけだけど。



でも、せっかくだから呉羽のためにも情報集めておこうか。



「ねぇ、友達からモテてんのに誰とも付き合ったこと無いってきいたんだけどさぁ、なんか理由でもあんの?」



なるったけ、軽い調子で。



「あぁ、それは…」



准はすうっと息を吸った



「…聞きたい?」
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