きらきら。
そのファミレスでうちらは4時間もいた。



夜10時になって、ようやくあたしたちは帰る支度を始めた。



先生も同伴だから、10時までいても大丈夫なんだ。


「ご苦労様!今日は、ゆっくり休んでね」


そんな先生の声でみんなは散り散りに自分の家へと帰る。


あたしはチャリ通でここまでもチャリできた。



自転車のカギを探さなきゃ……



…ん??



「自転車のカギがな―――いっ!!」


確か、このバッグのポケットに入れたはずなのに!


どこ?どこ?


「どうしよう…」


石でカギを壊そうかとも考えたけど、そんなことをしたらあたしが怒られる。


マジで、どうやって帰ろう…



「ねぇ、もしかしてこれじゃない?」



そう言って差し出してくれたのは、あたしのカギ。



ハートとリボンのストラップがついている。


「これだぁ―――っ!ありがと!!」


「いや、そこに落ちてたのを拾っただけだよ」


あたしのカギを拾ってくれたのは、充だった。
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