きらきら。
充はあたしと同じ三送会の実行委員だ。



ついでに言うと、あたしのことを「りっちゃん」と呼ぶ唯一の人。



「いや、でも本当にありがと!帰れなくなったところだったよ」


そう言って自転車のカギを開けたときだった。




「…あのさ、ちょっといいかな」


「え?」



いきなり呼び止められなければいけないことがあっただろうかと考え込む。



「俺、学級委員とかするガラじゃなかったじゃん。」


「あぁ、それは…」



「なんかやる気とかなかったけど、でもりっちゃんがやるから俺も立候補したんだよね」



…え?



「ん、だからつまり…少しでも一緒にいられるかなぁと思って。


一緒にいたいしさ、ほら、特別だし……」



それって、まさか。。



一つの確信に近い予感が胸をよぎる。



「…俺の言いたいこと、分かってくれた?」


「うん…」



「そっか。ならいいや。…聞いてくれるだけでいいから」



そう言って、充は言葉を挟む暇もなくさっさと行ってしまった。
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