きらきら。
それは呉羽だった。



「く、呉羽……」


何を喋ったらいいのか分からずもごもごする。



どうしよう、どうしよう…



呉羽も残ってたんだった……




「…あたし、怒ったりとかしないから、そんな動揺しないでよ」



呉羽から帰ってきた言葉は、予想外に優しいものだった。



「…え?」



「さっきの、見ちゃった。もちろん、律華の意思じゃないことは分かってる。



あと、あんとき起きてたでしょ?」



「え、何で分かったの!?」



「…准から聞いた」



何で、准から?



准は、寝てたからあんなことしたんじゃ…



「うーん、経緯を全部話しちゃおうか…」



そういって呉羽は話し始めた。
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