目を閉じてトリップ
0.女王様の逆鱗
「いたわ!いたわ!あの女よ。みすぼらしい小娘の分際でよくわたくしのゴージャスな馬車に傷付けてのうのうとしていられるわね。なんて図々しいのかしら。
え、人違いですって?このわたくしが間違ったと言うつもりなの?盗っ人猛々しいとはこのことね!見苦しい弁解はお辞めなさい。あなたには羞恥心ってものがないの?
いいわ!早くこの身分知らずの小娘を捕らえておしまい。丈の短いスカートで暴れるなんてみっともない。
金貨一万枚を賠償なさい。これくらいで済まそうなんて、わたくしがどれほど広い心を持っているか。
さあ、帰るわよ。温かいミルクティーが飲みたいわ」