キミに触れたくて。
いつものように、私は亮佑の部屋にいた。
ただ、いつもの亮佑ではない。
私の膝の上に寝て、甘えた素振りをする。
一瞬、時が止まった。
二人は近づき、そっと口づけをする。
そのままベッドに横たわる裸の二人。
お互いに経験がないため、私は怖かった。
しかも、ゴムがないと言う。
「ちょっと、待って…」
「半分だけ、ちょっとくらい大丈夫だって」
私は本当に嫌で、亮佑を拒んだ。
辺りはすでに、オレンジ色に染まっていた。
「うまくいかないし…今日はやめとこうか」
そう亮佑は言って、私は服を着た。
それからだろうか。
私達は、何かぎこちない関係になっていったのだ。