キミに触れたくて。
次の日、私は麻里に話した。
「私、先輩のアドレス教えてもらっちゃった!」
「え…岡田のことはどうするの?」
「うーん…正直最近話してなくて。まだわかんないや。」
「まぁ、杏が好きならしょうがないか。そういえば、うちのお姉ちゃんと、クラス一緒だよ!確か、仲良い女友達いたと思うんだよねぇ…」
その女友達は、とにかくお洒落らしい。
カットモデルをしているので、いつも髪型や服装も奇抜らしい。
私はその先輩をどうしても見てみたくて、麻里と2階に降りた。
私の学校は、1階が1年生、2階が3年生、3階が2年生となっている。
一学年、8クラスで、地元では1番大きな学校だった。
そして恐る恐る廊下を覗くと、廊下に先輩がいた。
ショックなことに、その今話をしていたばかりの女友達と一緒だった。
先輩が笑っていた。
その光景が、とても切なかった。