キミに触れたくて。
私と先輩は帰る方向が一緒だったが、さっちは逆だった。
しかし、ずっとついてくる。
結局、この日は先輩と2人きりになることはできなかった。
ようやく、私が乗るバス停までくると、さっちは一人で駅に向かって歩いて行った。
私の予想では、おそらくさっちも先輩のことが好きなのだろう。
前に、私が先輩のことが気になるとトイレで話していたことが、漏れていたんだと思う。
だから、さっちは私に近づいてきた。
そして美大を目指し、先輩に近づく。
私の予想は、的中となった。