キミに触れたくて。


「あぁ…」


と、先輩には誰のことを言ってるか、すぐにわかったみたいだ。


「彼女じゃないよ、友達。一緒にクリスマスにディズニー行こうって言われたんだけどさぁ…迷ってて。行ってもいいんだけど、寒いの嫌なんだよね。」




衝撃的すぎて、私はそれ以上何も聞けなかった。


2人でディズニー行くなんて、すごい深い仲じゃなきゃ、なかなかできないし、しかもクリスマス。


既にクリスマスの予定は、埋まっているのかと思うと、辛かった。



すると、先輩が口をひらいた。


「俺さ、女の子に興味ないわけじゃないんだ。ただ…自分からなかなか好きになれないってゆうか。好きってオーラ出されちゃうと、どうしたらいいかわかんなくて、中途半端に優しくしちゃうんだ。ダメだよね…俺…。」



先輩は今、自分のやりたいことと向き合っているから、彼女とか、そういったものには興味が持てないそうだ。


その話を聞いて、私は安心をした。



こうやって、先輩と仲良くなれるだけで、私は嬉しかった。


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