キミに触れたくて。
家に着くと、大輔からメールがきた。
『今日は楽しかった。ありがとう。杏は、彼氏作らないの?』
その質問に何て答えようか迷っているうちに、私は寝てしまった。
次の日、目覚めると大輔からメールがきていた。
『俺達、また付き合えないかな?』
私は驚いた。
私にはそんな気持ちはなかった。
『大輔は、ただ彼女が欲しいだけでしょ?』
そんな私のメールに、大輔は素直に答えた。
『そうなのかもしれない…。』
『じゃー、私である必要はないじゃん。正直、一度別れた人とやり直すことはないから。』
私は冷たく突き放した。
『そうだよね、ごめん。』
それっきり、大輔と連絡をとることはなかった。