キミに触れたくて。


家に着くと、大輔からメールがきた。



『今日は楽しかった。ありがとう。杏は、彼氏作らないの?』



その質問に何て答えようか迷っているうちに、私は寝てしまった。




次の日、目覚めると大輔からメールがきていた。




『俺達、また付き合えないかな?』




私は驚いた。

私にはそんな気持ちはなかった。




『大輔は、ただ彼女が欲しいだけでしょ?』



そんな私のメールに、大輔は素直に答えた。



『そうなのかもしれない…。』



『じゃー、私である必要はないじゃん。正直、一度別れた人とやり直すことはないから。』



私は冷たく突き放した。



『そうだよね、ごめん。』




それっきり、大輔と連絡をとることはなかった。


< 46 / 59 >

この作品をシェア

pagetop