キミに触れたくて。
2月に入り、またこの季節がやってきた。
そう、バレンタインデーだ。
毎年恒例なのが、宇佐美君には必ずチョコをあげていた。
お返しは、宇佐美君の手作りクッキー。
これだけは、私しかもらえないものだったので、本当に嬉しかった。
でも今年は、元輝先輩にもチョコをあげたかった。
しかし、先輩は大学受験で東京にいるので、バレンタインに学校にくるかはわからなかった。
そして…もう一人。
カッチャンだ。
メールでしつこく、チョコが欲しいと言われたのだ。
だから、仕方なくあげると約束をした。
チョコの準備をするために、さっそく先輩にメールをした。