キミに触れたくて。



『先輩、頑張ってますか?バレンタインにチョコ渡したいんですけど、学校来れますか?』



すると


『チョコくれるの?嬉しいなぁ。でも1日遅れちゃうんだけど…いいかな?』



その返事が嬉しかった。


別にチョコを渡すことは告白にはならないし、先輩は素直に喜んでくれた。


今年は気合いを入れて作らなきゃと思い、ありとあらゆる雑誌を買いあさった。





バレンタインまであと3日。


もうすぐ、冬の球技大会が行われるため、全校生徒は毎日体育館で練習をしていた。


私が出る種目は、バドミントンとバレーボールだった。


その練習をしていると、たまたまカッチャンは私の近くを通った。



私はカッチャンの顔を知っているが、向こうは知らない。



私は彼がどのくらい運動ができるのか、こっそり見に行った。


< 57 / 59 >

この作品をシェア

pagetop