キミに触れたくて。
『先輩、頑張ってますか?バレンタインにチョコ渡したいんですけど、学校来れますか?』
すると
『チョコくれるの?嬉しいなぁ。でも1日遅れちゃうんだけど…いいかな?』
その返事が嬉しかった。
別にチョコを渡すことは告白にはならないし、先輩は素直に喜んでくれた。
今年は気合いを入れて作らなきゃと思い、ありとあらゆる雑誌を買いあさった。
バレンタインまであと3日。
もうすぐ、冬の球技大会が行われるため、全校生徒は毎日体育館で練習をしていた。
私が出る種目は、バドミントンとバレーボールだった。
その練習をしていると、たまたまカッチャンは私の近くを通った。
私はカッチャンの顔を知っているが、向こうは知らない。
私は彼がどのくらい運動ができるのか、こっそり見に行った。