アナタとの距離
「春香。。私、汚い?」
「え。そんなことないよ」
一瞬間があいた。。
春香には色々相談はしてきたんだけど、こんな質問したのは初めてだった。
「彩ノン。あんまり自分を攻めないで。」
「春香。私、汚いんだよ。。やっぱり。毎日毎日、汚い汚いって言われてばっかり。。」
「彩ノン。。でも彩ノン仕方なかったよ。仕方ないんだよ。。だから、もう、攻めないで。。」
春香。。
ありがとね。。
私は不安だった。
いつも不安だ。。
汚いことをしていたのは認める。だけど、それは好きでやっていたわけじゃないんだ。。あれは。。。
あれは。。。
本当に仕方なかった。。
あれから春香と別れた帰り道。綺麗な夕焼けが私を照らした。。
「キレイ。。。」
涙が流れた。。
心が洗われた気持ちと共に自分がいかに汚くなってしまったのか。。。
今日の夕焼けは、
本当にキレイで切ない。。
そんな夕焼けだった。