アナタとの距離
忘れたい記憶
「雅紀。ほら帰るよ」
「え〜。待てよ。」
「雅紀、私達まだ17なんだから、10時すぎたら補導される(笑)」
「うーー。まだリラックマのヌイグルとれないんだよ。。。」
「うーじゃないの。ほら、おいてくよ(笑)また明日来ようよ。」
「ちぇ。ぢゃ彩乃帰るか(笑)」
楽しかったなぁ。。
本当ににあの時は楽しかった。。。
『じゃあ、今日もお願いね。花梨ちゃん。』
「はい。」
『今日は、金曜だからお客様、結構くるから沢山サービスしてね。期待してるよ。』
私、池上彩乃は、夜10時になると花梨言う名前にかわる。
名前→花梨
年齢→18才
誕生日→4月2日
趣味→お菓子作り
好きなプレイ→赤ちゃんプレイ
ぜーんぶ嘘。。
でも私はあの建物の中では、架空の人となる。。
花梨になる。。
なりたくない。
でもならないといけない。
これは。。。
全部。。
全部。。最初から決まっていたんだ。
『恨むんだったら、お前の親を恨みな。お前の親がお前を売ったんだからな。』
最初にこの店に無理やり連れてこられたときに言われたことだ。