苦しいほど君がスキ。
三人で歩くのは小学の時からずっと。

高校は、三人とも違うと思っていた。


理央は、頭が良いからもっと上に行けたのに、地元の高校を受験。



玲央も、玲央でスポーツ推薦で有名高から声がかかっていた。でも玲央も地元の高校。



なんで、行かないの?って聞いた事があった。
そしたら二人はあたしに話した。



『お前が一人だと周りに迷惑がかかる』


『俺、莉菜のそばに居たいもんね』






二人の言葉が、あたしにとってとても嬉しかった。



また、三人で行けることが…。








『ねぇ〜理央また背伸びた?』

『お前がチビなだけ…』

『理央より俺の方が1センチでかいんだよ!ついでにアソ…』




――ゴツッ!





『黙ってろ!』



ムスッとしながらあるく理央。
叩かれた玲央は、頭を押さえながら涙目になってた




『いてぇ〜。理央の奴手加減しねぇんだよな』


『玲央が馬鹿なだけでしょ?もうぉ〜』




あたしは、背伸びしながら玲央の頭を二度撫でた。



『痛いの痛いの飛んでけぇ〜〜』




そういいながら理央の背中をバシッと叩いた。





『イテッ!』


『ほらね!痛いの理央に移った〜』


『本当だ…』




『莉、菜ぁ〜〜〜〜』





地を張るように低い声が響きあたしは、走った。






『理央!玲央!
早く行くよぉ〜〜〜〜』












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