苦しいほど君がスキ。
『たぶん…美姫先輩』
『み、み、みき、先輩!?』
その名前を聞いただけでクラッと立ちくらみしそうになる。
玲央が話す美姫先輩は、理央の元彼女。
中学時代短期なんだけど二人は付き合っていた。
理央が一度だけお付き合いをした相手が美姫先輩。
思考回路がストップしているあたしに変わって典子が、玲央に問い掛けた。
『で、美姫先輩がなんで腹黒に用事があるの?』
『そ、そこまでは知らない。ただ今日図書室に呼ば……莉菜っ!!』
玲央の話を聞いていたら身体が勝手に動いていた。
もう…嫌なんだ。
あの時みたいに何もしないで後悔するの。
毎日、泣いてた。
目が腫れる程…。
でも、二度後悔したくないから…。