赤と黄色と緑と【季節短編】






ていうか何してんだ俺。




「っは………」




吐き捨てるように声を出すと、俺は顔を伏せながらその二人の親子に背を向けて、病院の中へ帰っていった。






行くときはあまり目に止めなかったが、病院内はクリスマスの飾り付けでいっぱいだ。




サンタの帽子、クリスマスツリー、プレゼントを入れるための大きな靴下。


赤と黄色と緑と、
強くて優しいクリスマスの色。




そんなクリスマスがたくさん飾られていた。





これも看護師さんたちが一つ一つ作り上げたのだ。



ほかにも少々不器用でゴテゴテしている折り紙のサンタたちがいるが、これはこの病院に入院している子供たちが作ったものだろう。
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