大嫌いでも大好きだから

すると、

「あら、冴原さん」

智美先生の声がした。

見ると先生は椅子に座って、わたしを見ている。


わたしはまた先ほどのベッドをチラッと見て、
その人の迷惑にならないよう声を落とす。

「先生!」

そう言って、
先生の近くへ寄った。

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