大嫌いでも大好きだから


きっと梓は、
わたしたちが付き合っていると思っていることだろう。




違う。

違うのよ、梓。



わたしが好きなのは貴方だから、
誤解しないで。


と、
目で訴えた。




けれど鳳くんの瞳に吸い込まれて、
キスを許しかけた自分。

誤解されても仕方ない。



泣きたくなった。

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