上司なダーリン
ダーリンとの出逢い
ここかぁ…
今日は面接日。初めて挑む就職活動。私は緊張した面持ちでドアを開いた。深呼吸して…
「初めまして。本日面接を受けに来た大原瀬菜と申します。」
突然の大きな声が事務所内に響いた。受付の女性に案内され応接室へと通された。ドキドキ心臓が敗れそうだった。暫くして社長自ら現れた。
「元気がいいねぇ」
そう言いながら履歴書に目を通しいくつか質問された。
「はい、分かりました」
えっ?もう終わり?ダメかぁ…そう思っていた私に思いも寄らない言葉。
「で、いつから来れる?」。
えっ?ご、ご、合格!?
「もちろん明日から大丈夫です」
かくして私の就職活動はあっけなく幕を閉じた。
「ありがとうございました」
心踊る気持ちで会社を後にした。その様子を後に付き合う事となるダーリンが食堂から見ていたとは夢にも思わなかった。
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