上司なダーリン
上司から恋人へ
私たちは毎日決まって夜の9時から10時までの1時間メールをした。会社であった嫌な事、嬉しかった事、分からない事…。2人の共通点は会社しかないと思っていた。そんなある日、いつものようにメールをしていると課長から久しぶりにお誘いのメールが来た。「今週の日曜日ヒマ?空いてたらドライブ行こう」何だか嬉しかった。いつの間にか課長の事がlikeからloveに変わっている事をまだ気付いていなかった。課長はいつの間にか会社では[大原さん]プライベートでは[瀬菜]と呼んでいた。私はところ構わず[松木課長]と呼んでいた。そして日曜日、高速に乗って市外に出た。「どこ行くの?」「瀬菜の誕生日プレゼント買い」「えぇ!いいよぅ。まだお付き合いもしてないのに」「えっ?そうなの?もう付き合ってるのかと思ってた。まだ付き合えてないの?じゃ、もう1回言うよ。俺と付き合って下さい」何だか心地よい言葉だった。「もう1回言って!」「何度でも言うよ。俺と付き合って下さい」「宜しくお願いします」こうして私たちは正式にお付き合いする事となった。
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