水泡玉~先生~


気がつくと
あの子の番になっていて

席を立ち、簡単に自己紹介していた


「鈴堂 ちなみです、これからよろしくお願いします」

と本当に簡単な挨拶をして
席に着いていた


鈴堂…ちな…み?


覚えはない、だけど、この気持ちは?



なにか、あの子と関わりがあったのだろうか?

だとしたら
あの子も覚えているはず、

少し時間がたったら

もしかしたら
もしかしたらだけど

あの子のほうから話しかけてくれるかもしれない

なんて期待をしている俺がいた



< 16 / 19 >

この作品をシェア

pagetop