水泡玉~先生~
気がつくと
あの子の番になっていて
席を立ち、簡単に自己紹介していた
「鈴堂 ちなみです、これからよろしくお願いします」
と本当に簡単な挨拶をして
席に着いていた
鈴堂…ちな…み?
覚えはない、だけど、この気持ちは?
なにか、あの子と関わりがあったのだろうか?
だとしたら
あの子も覚えているはず、
少し時間がたったら
もしかしたら
もしかしたらだけど
あの子のほうから話しかけてくれるかもしれない
なんて期待をしている俺がいた