水泡玉~先生~
振り返ると
貝田 美奈子先生が立っていた
「はい!何でしょう?」
っと少し不安になりながらも聞き返した
「あの、ちょっとお願いしたいことがあって・・・」
お願い?なんなんだろう?っと
少し期待しながら 聞く体制に入った
「何でしょう?
僕にできることなら 何でも言ってください!」
っと いい先生を演じるようなそんな気恥ずかしさを
感じながら答えた。
「水泳部の顧問をやってもらいたいんですが・・・」
水泳部・・・?
なぜ、僕なんだろうか っと少し胸が苦しくなる
「あ、はい。水泳部ですか
でも、いきなりどうして?」
何故 新任の僕にいきなり顧問だなんて
それによりによって 水泳部・・・
胃が落ち込むような
そんな感覚
あの日のように
胸が苦しくなりそうだ