君と私の1年間
その後、病室に案内する、と言われ連れていかれた場所は大部屋だった。
聞くところによると短い検査の為に大部屋なのだそうだ。
だが患者は一人しかいないとのことなので少しは安心できた。
関わらなければいいだけの話なのだから…
病室に近づくにつれて大きくなっていく…
「ちょっと!!マジで言ってんの!?」
「ああ、大真面目だ」
「なんで今更なんだよっ!!私がずっと占領してたのにっ…」
苦笑い、と言うより笑顔がひきつっている逞先生。
一方で特に気にしない私。
ちょっと待っててね、と言って笑う逞先生の顔には黒い影ができていた。