天使はワガママに決まってる
「空が眩しすぎただけ」
――…あ、Tシャツで汗を拭った。
友達と何喋ってるんだろ。
すごいっ…今、シュート決めたよ!
私はいつも、彼だけを見てた。
彼は私なんかと違って華があって、
とても人気者。
私にとってそんな彼は、
ただの憧れの対象だったんだ。
でも、
私が見つめていると、彼はいつだって
まるで太陽みたいに笑ってる。
でも、その笑顔は私に向けられているものではないから
独り占めしたくなったの。
彼の太陽に恋したんだ。
それが私の”初恋”の始まり。