眠り姫は・・・男の子!?
にこにこでご機嫌なあたしを見て、希美はクスッと微笑む。
「莉愛、超ご機嫌じゃーん。良かったね、褒めてもらえて」
『えへへ、うんっ』
あたし、
――お弁当、頑張って作ってよかった。って思う。
『………ん?』
そういえば、あたし…
…なんで、こんなに叶に褒められて喜んでるの?
……どうして今日はいつもより頑張ってお弁当作ったんだろ?
『…あ、れ?』
突然の疑問に頭がパニックになり、頭を抱えて机に突っ伏した。
「んー?どした莉愛…?頭痛いの?」
大丈夫?…と言う心配そうな希美の声なんて全然耳に入らない。
『…う、そ、でしょ?』
頭の中がぐちゃぐちゃで今まで考えもつかない言葉ばかりが出てくる。