眠り姫は・・・男の子!?


ふと視線を純に移せば、早速何やら部活の友達数人と笑いながら話してる。


『んー…』


その輪の中に入りずらくて。そうは言っても、友達も周りに全然いなくて。


はぁ…、と重い溜め息を吐いたあたしは叶を探してみることにした。


結構な人数が教室の中にいて、あたしは後ろの方でぴょんぴょん跳んでみる。


……発見。


黒板の教卓のところで数人と話してる。


その中には女の子もいて…。


嬉しそうに頬を赤らめて叶と話してる。


『……っ、』


ズキッと胸が痛くなるのを感じながら…、


悔しくて、悔しくて。


あたしは眉を下げて俯いた。


『…ばか、ばかばか。最悪だよっ、叶のバカ…』


涙が出そうになるのを堪えながら、あたしは呟く。


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