眠り姫は・・・男の子!?
『ね、聞いたでしょ今の!!あたしにも言ったんだよ、超ムカツクよねー』
全く、何様なのよー。とカレーをスプーンでつついていると、隣から静かに溜め息が聞こえた。
『…?なんで溜め息?どうした』
「…なぁんでもないよ。莉愛と叶ってほんっとに似てるなー、って思ってただけだから」
はい?似てる?
なんか…
『それすごく嬉しくないんですけど!!どこが似てんのよー!!』
「おえっ、俺こんなのと似てたら生きていけねぇ…」
『あたしだってそーですよーっだ!!』
またギャーギャーと言い争いを始めたあたし達の隣で、希美がクスッと微笑む。
「似てるよねぇ、千秋君」
「うん。まさしく似た者同士、だね」