眠り姫は・・・男の子!?


『ね、見てみて!!全問正解!!すごくないあたし!!』

「本当だー!!やれば出来るじゃん」


丸つけが終わったプリントを希美に見せれば「やったね」と微笑まれた。


『えへへ♪』

「じゃあ、勉強も分かってきたし、ちょうどお昼だしで昼食にしよっか」


そう言って立ち上がる希美に続いて、あたしも立ち上がった。


「コンビ二でいいよね」

『うん。アイス食べたいなぁ…』


そう言ってあたしは大きな鏡の前に立って自分を見る。


暑いからおだんごにした髪型。


なるべく涼しい服装になるように選んだ淡いピンク色のワンピース。


くるっと回れば、ふわっとワンピースが揺れる。


にこっと鏡に微笑んでから部屋のドアの前であたしを待ってる希美のほうを見る。


『今日も完璧でしょ、あたし♪』

「はいはい…本当にお人形みたいで羨ましいですー」


当然!!


< 45 / 129 >

この作品をシェア

pagetop