眠り姫は・・・男の子!?
夏だからしょうがないけど、アイス売り場の周りに結構人がいた。
その間をかき分けてお目当てのアイスを見つけたから、急いでそのアイスに手を伸ばす。
1つしかない!!
超ラッキーじゃないあたし!!
『……!?』
あたしがアイスを取る瞬間…横からヌッと手が伸びてきてアイスが取られ、た…。
あ、あたしのアイスがあぁー!!
少し涙目になりながらあたしが食べるはずだったアイスを見てから、そのアイスを横取りしたやつを見る。
『…あっ』
「あ?…あ、お前か」
か、かなうー!?
目を見開くあたしの視線の先には、アイスを片手にあたしを見る叶がいた。