眠り姫は・・・男の子!?
『ショック…』
一瞬でも自分より可愛いと思った子が男なんて…
ちょっと複雑…。
でも男でちょっと安心した…。
…よく見ればスカートじゃなくてズボン。
「で?お前誰なわけ?人が気持ちよく寝てたっていうのに」
そう呟く男の子は、可愛くぷくっと頬を膨らませながら、眠そうに制服の上に着ていたパーカーの袖で目をこする。
その行動を芝生の上に座って凝視してると、バチッと目が合った。
「ん?お前可愛い顔してんじゃん」
ずぃっと近づいて来た男の子が天使のように微笑んで言った。
あたしが得意げにふふんと笑えば男の子は、にっと口端を上げた。
「ま、俺の次。ってとこかな」
『……は?』