眠り姫は・・・男の子!?


でもなぁ、あいつ簡単にくれそうにないし。


つーか絶対くんないだろうなぁ…食べたいなぁ…。


「おいしーい♪」


…リンゴうまそ。


あいつは口元に生クリームをつけながらニコニコ笑って食べてる。


『おい、ついてんぞ生クリーム』

「んえっ?」


俺は生クリームのついてる口元のすぐ横をぷにぷにと、つつきながら言った。


「…えっ!!どこどこ!?」

『ちげぇよ。反対側のこっち』


どこに付いてるのか分からないらしく、あわあわと頬を赤く染めて慌てはじめた。


『ん。…甘いな、うまい』

「…〜〜っ、かかかっ、叶なにして…!!」


俺は、口元に付いてる生クリームを指でとってやり、ペろりとその指を舐めた。


ほのかに香るリンゴの匂いに、ますます食べたくなってきた。


< 78 / 129 >

この作品をシェア

pagetop