眠り姫は・・・男の子!?
でもなぁ、あいつ簡単にくれそうにないし。
つーか絶対くんないだろうなぁ…食べたいなぁ…。
「おいしーい♪」
…リンゴうまそ。
あいつは口元に生クリームをつけながらニコニコ笑って食べてる。
『おい、ついてんぞ生クリーム』
「んえっ?」
俺は生クリームのついてる口元のすぐ横をぷにぷにと、つつきながら言った。
「…えっ!!どこどこ!?」
『ちげぇよ。反対側のこっち』
どこに付いてるのか分からないらしく、あわあわと頬を赤く染めて慌てはじめた。
『ん。…甘いな、うまい』
「…〜〜っ、かかかっ、叶なにして…!!」
俺は、口元に付いてる生クリームを指でとってやり、ペろりとその指を舐めた。
ほのかに香るリンゴの匂いに、ますます食べたくなってきた。