眠り姫は・・・男の子!?
「なーに顔赤くして、見つめ合っちゃってんの」
急に後ろから声がして、肩に手を置かれた。
びくり、と肩を揺らしながら後ろを向けば、楽しそうに口端を上げている人物。
『…希美か。つーか、顔赤くねぇし!!』
「え、え!?希美!?」
あいつは希美の姿を見て、あわあわとプレゼントを自分の後ろに隠す。
「……莉愛、今後ろになんか隠さなかった?」
「え!?な、何が!?全然!?何にも隠してないよ!!……希美こんなとこで何してるの!?」
目を泳がせ、顔を引き攣らせながら話すあいつに、はぁ〜…と呆れる俺。
嘘つくの、超下手くそ…。
「あたし?あたしはお母さんに頼まれてちょっと買い物に」
そう言って買った物が入ってある袋を、俺達に見せてくる。
「2人は?こんなとこで何してんのさ」
きょとんとした顔で、さらさらな髪を掻き分けながら話す希美。