眠り姫は・・・男の子!?


「ばあっ!!」

『きゃあぁあぁあぁ!!』


ナニ、なに…、何ー!?


突然後ろから大声で肩を叩かれて、跳び上がるほど驚いた。


「ふはっ、どんだけ驚いてんだよ。…あはは、腹いてぇー」

『は、は!?』


目に涙を溜めながら振り向けば、お腹を抱えて笑ってる叶がいた。


『しっ、心臓止まるかと思ったー!!馬鹿かなうー!!』


ぎゃあぎゃあと騒がしいあたし達に通り過ぎる生徒の視線が刺さる。


有り得ない!!


なんなの朝から…!!


「あははっ、莉愛どんまい」

『なんで純も笑ってるのよっ』

「痛い痛いっ!!」


隣で可笑しそうに笑ってる純にムカッときて、繋いでる手にぎゅっと力を込めた。


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