【極短】だからキミに…


職場体験の最終日
皆泣いていた。
私も目をうるうるさせていた。
私たちは最高のプレゼントをもらった。
私たちが受け持ったクラスの子が
一生懸命に書いた、私たちの絵。

彼のクラスの子が書いた絵の中には
キラキラの笑顔で居る彼の姿が描かれていた。

私たちはこんなに素敵なプレゼントをもらって
しあわせものだと感じる。

彼を見ると、彼は園児の居ない窓際をずっと見続けていた。
振り向いたとき、目の端っこに光るものが見えた。
彼はこっそり1人でないていた。

そして、園児の前に座り込んで
『ありがとな』と髪をくしゃくしゃにしてなでていた。

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