紅芳記

夜になり、今は信之さまと共に寝所にいます。

私は聞きたかった事を素直にお尋ねしました。

「殿。
豊臣の臣下に降るというのはまことにございますか?」

「あぁ。
明日にでも父上は信繁を連れて上洛の為城を発たれる。」

「それでは、殿も…?」

「父上と共に上洛する。」


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