彼にお料理
「何作ってくれるの?」
「内緒! 出来上がるまでテレビでも観ててよ!」
翔太に見られながら料理するなんて、絶対無理。恥ずかしい過ぎる…
私は翔太を視界から排除し、料理に専念した。
まずはハンバーグ。
玉ねぎをみじん切りにして…、おっ!これは高校の調理実習でやったから、何とかいけそうかも。お肉をこねて…、何とかなるもんだね。形になったぞ!!
次はご飯の準備。こっちは材料を用意したら炊飯器に入れて味付けして炊くだけ。簡単じゃ~ん。
お? 水550CCだ???
計量カップは?
男の一人暮らしだ。探してもない…。
げ…どうすればいいのよぉ。私はプチパニックだ!!
そ、そうだ確かマグカップって確か200CCだっけ?いいやこれで計っちゃえ。うん、これでどうにかなるだろう。
次はハンバーグ焼かなくちゃ。フライパンを温めて…、油を入れてっと、ハンバーグ投入。片面を焼いて…、お!良い色。おいしそうじゃん。ひっくり返して蓋をして弱火で7分だったはず。
7分経って竹串を刺してみた。これって焼けてるの? まっ!大丈夫だろう。
「良い匂いじゃん。舞の手料理めっちゃ楽しみ」
後ろから翔太が抱きしめてきた。
「もうちょっとだから、おとなしく待っててね」