彼にお料理
失敗しちゃった…
悲しい…
恥ずかしい…
嫌われた?
ちゃんと本を見ながら作ったのに…
"うっ…、うっ…、ひっく"
私はもう何が悲しいのか自分でも頭がぐちゃくちゃで分からなくなっていた。
ただただ、悲しかった
情けなかった…。
翔太は困ったように私を見ていた。
「舞に無理させたかった訳じゃないんだ。オレが悪かったな。ごめんな」
"無理なんてしてないのに…"
私はそう言葉にする事も出来ずに、ただただ落ち込んでいってしまった。
彼女失格だよね?
ハンバーグは焼き直して食べたし、翔太は「気にしないで」て言ってくれたけど、その日はずっと私は気まずいままだった。