零の狼-新撰組零番隊-
徒歩で、組長から指定された神社へと向かう。
…私が今いる場所は歓楽街の大通りを一本外れた裏路地。
華やかなメインストリートを離れると、不穏な空気さえ漂う暗闇に包まれた通りだ。
婦女子が一人歩きする場所ではない。
まぁ、私は『婦女子』ではないが。
新撰組零番隊隊士の制服である羽織を纏ったまま、歩く。
たまにすれ違う者達が、好奇の視線で私を見る。
段だら模様の羽織を纏って、こんな時間に一人歩きする娘。
不思議に思って当然だろう。
しかし、誰も声をかけようとはしない。
かけられはしまい。
私がその身より放つ独特の気配。
近寄り難い雰囲気。
例えば婦人警官が一人で歩いていたからとて、声をかける一般人はいまい。
私に対して向けられる視線も、同様のものだった。
…私が今いる場所は歓楽街の大通りを一本外れた裏路地。
華やかなメインストリートを離れると、不穏な空気さえ漂う暗闇に包まれた通りだ。
婦女子が一人歩きする場所ではない。
まぁ、私は『婦女子』ではないが。
新撰組零番隊隊士の制服である羽織を纏ったまま、歩く。
たまにすれ違う者達が、好奇の視線で私を見る。
段だら模様の羽織を纏って、こんな時間に一人歩きする娘。
不思議に思って当然だろう。
しかし、誰も声をかけようとはしない。
かけられはしまい。
私がその身より放つ独特の気配。
近寄り難い雰囲気。
例えば婦人警官が一人で歩いていたからとて、声をかける一般人はいまい。
私に対して向けられる視線も、同様のものだった。