零の狼-新撰組零番隊-
瞬時にして警護は無力化。
それを確認した上で。
「うぎっ!」
私は後方宙返りから、額田の腹の上に馬乗りになった。
「ひぃいいぃ!や、やめてくれ!金なら!金ならやるから!」
びっしょりと脂汗をかき、額田がまくし立てる。
酔いもすっかり醒めたようだ。
何よりだ。
酔いどれのまま死んだのでは、罪を悔いる事も出来ない。
…私は告げる。
「…新撰組『零番隊』隊士、春夏秋冬祝(ひととせほうり)…『誠』の旗の下に」
小太刀が闇夜に煌いた。
「…御命…頂戴…」
それを確認した上で。
「うぎっ!」
私は後方宙返りから、額田の腹の上に馬乗りになった。
「ひぃいいぃ!や、やめてくれ!金なら!金ならやるから!」
びっしょりと脂汗をかき、額田がまくし立てる。
酔いもすっかり醒めたようだ。
何よりだ。
酔いどれのまま死んだのでは、罪を悔いる事も出来ない。
…私は告げる。
「…新撰組『零番隊』隊士、春夏秋冬祝(ひととせほうり)…『誠』の旗の下に」
小太刀が闇夜に煌いた。
「…御命…頂戴…」