零の狼-新撰組零番隊-
三日前。

七種の逃走直後、私は躑躅森組長にその旨を携帯電話で報告。

彼は即座に私達に、屯所への帰投命令を出した。

そして屯所に出頭した私と一七夜月さんを待っていたのは、新撰組隊規違反を犯した事による懲罰房入室だった。

『新撰組隊規、士道に背くあるまじき事』

七種に恐れを抱き、みすみす逃亡を許した私と一七夜月さんは、この隊規に違反したというのが躑躅森組長の見解であった。

…それから三日間、私と一七夜月さんは手枷足枷で拘束されたまま、この厳重な懲罰房で反省を促されていた。

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