レジ打ち少女とサラリーマン
「え、えーっ…………あの、その。これ言ったら失礼じゃないですか。私は店員、お二方はお客様………」


明らかに困り顔な彼女を見て、俺は右手で原沢の首根っこを引っ張り。
左手に買い物籠を持って、レジから離れようとした。


「原沢、行くぞ。お前やりすぎだ」



「っ、ちょっとやめろよ!いてっ、何すんだ。俺はガキじゃないんだぞーっ!」



まあ、確かに俺も知りたかったけど。
でも、このやり方はちょっと。………もう少し、だな。




――――さりげなく、できやしないんだろうか。
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