レジ打ち少女とサラリーマン
そこから、俺はあまり覚えていない。


胸糞悪くなるぐらい覚えてるのは、俺んちで酒飲みながら、原沢のくそムカつくニヤニヤ笑い。
てめーは黒髪坊主でよかったなー。



ただ、俺は次の日のことははっきり覚えてる。





「真っ黒に染めて下さい、後髪の毛短めに」


吃驚する行きつけの美容院のにーさん、首を傾げてた。


確かに、服装頭髪についての社則はある。

だけど、俺は仕事に差し支えなければ別に頭髪なんて関係ない。
上司に睨まれてるけど、勤務態度に問題は無いからほぼ放任状態。




それが今更になって「ポリシー」を曲げた、その理由が。















女の子の為、なんて言えやしない。
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